定価 |
本体1500円+税 |
発売日 |
2006年7月29日 |
頁数 |
224ページ |
ISBN |
4-87758-405-6 c0011 |
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ゴム風船の中で生きる若者たち―自称「うつ病」とその対応―
古井景・著
企業でのうつ病・自殺対策に関しては、数十年も前から同じことが語られ続けています。うつ病に対する理解のずれが、うつ病対策の効果が十分に上がらないという結果を作り上げているのではないでしょうか。胃癌対策は、どんどん進歩しています。企業における定期健診での胃透視(バリウム)検査や人間ドックによる胃カメラ検査が簡単に行われるようになり、本人の自覚症状がないごく早期の段階で癌が発見され、多くの人が完治しています。発癌物質などの環境要因の対策に加えて、個人への健診・治療が進んだ結果です。私は、心理・精神的問題に関しても、環境整備から個人の健診・治療の時代に入ってきていると痛感しています。 (はじめにより)
不登校も、 引きこもりも、 職場不適応も、 根っこは同じ。
企業の精神科顧問医からの緊急メッセージ!
<著者紹介> 古井景(ふるい・ひかり)1962年、愛知県に生まれる。1991年、愛知医科大学大学院博士課程満期退学。同年7月博士(医学)取得。 小児科医として研修の後、精神科医師として、また、臨床心理士として乳幼児、児童・思春期、成人期の不適応状態への対応や治療にかかわる。現在、愛知淑徳大学コミュニケーション学部・同大学院コミュニケーション研究科教授。保健所でのパパママ教室、沐浴指導、育児相談、乳幼児健診に従事し、学校教育関係での研修会、企業でのメンタルヘルス対策に積極的にかかわっている。 医師、精神保健指定医、臨床心理士、日本精神分析学会認定精神療法医、日本産業精神保健学会産業精神保健専門職等の資格を有する。 共著に『医療現場に生かす臨床心理学』(朱鷺書房)、『心理療法の実践』(北樹出版)、『心理療法ハンドブック』(創元社)。
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