定価 |
本体1500円+税 |
発売日 |
2008年6月28日 |
頁数 |
168ページ |
ISBN |
978-4-87758-419-1 c0093 |
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火縄銃と見た夢
松原喜久子・著
ほんとうの幸せはどこに……
きりの父は火縄銃の指南を受けて、百姓から鉄砲隊のひとりとなった。一家でお持筒の長屋に移り住み、きりも女たちの仕事であった玉づくりを手伝うようになる。玉づくりは毎日の成果が目に見える張り合いのある仕事だ。 しかし、次第に暮らしのなかに戦が入りこんでくる。そして、「勝ち戦」といわれた長い戦いから帰ってきた父は……。 戦いとは、生きがいとは、幸せとは……。
松原喜久子(まつばら きくこ) 1938年旧満州国撫順市に生まれる。子育てのなかで児童文学と出会い、自らの体験を昇華させた「ひみつシリーズ」を完成させる。 児童文学の作品に『鷹を夢見た少年』(文溪堂)、『おばあちゃんのひみつ』『おひなさまのひみつ』『あの海のひみつ』(KTC中央出版)。随筆に『時のとびら』『えんどうの小舟』『花恋い』(KTC中央出版)、『ゆるやかな時間』(ゆいぽおと)など。 日本ペンクラブ、中部児童文学会会員。
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