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日本子ども資料年鑑2016
人口問題・子どもの貧困・生活習慣・いじめ・虐待・保育・医療・食・学力・メディア接触 等々
編集 | 社会福祉法人恩賜財団 母子愛育会 愛育研究所 |
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編集代表 | 中林正雄 母子愛育会 総合母子保健センター所長 |
発行 | KTC中央出版 |
頁数 | B5判400頁 |
巻頭特集 | 子どものメンタルヘルスを取り巻く現状と今後の可能性 |
巻末資料 | 子ども年表(2014年11月~2015年10月) |
定価 | 11000円(本体価格10000円) |
送料 | 880円(税込/代金引換) [書店でのご予約、取り寄せ注文なら送料無料] |
付録CD-ROM付き
ご利用者の言葉より
名古屋大学医学部附属病院 親と子どもの心療科准教授岡田 俊 氏
少子高齢化が指摘されて久しい。合計特殊出生率は再び低下に転じているが、その背後には結婚し、さらに子どもを産み育てることへの不安、すなわち地域や家庭における子育て環境、理解ある労働環境、ゆとりある経済環境が総じて不足していることが関係している。子どもの問題ほど、現代社会の問題を如実に表す現象はない。このような中に育ちゆく子どもを尊重し、その育ちの意味を十二分に理解することが大人の役割といえる。
本書は、子どもに関連するあらゆる統計情報がまとめられている。周産期死亡率がなおも低下していることは日本の周産期医療の質の高さを改めて示しているし、学校教育における特別支援教育や不登校、いじめの問題を見ると、いまなお残る教育上の課題が浮き彫りになる。マルトリートメントやドメスティックバイオレンスの実態を見ると、子どもを取り巻く家庭の支持基盤はさらに脆弱化していることがわかる。インターネットなど、情報化社会の進展に伴う新たな問題も生じていることを考えると、本書を見ながら明るい子どもの未来というよりも、自らに与えられた課題を説き教えられることの連続である。
「子どもの貧困」が未解決の途上国、この日本において我々に何ができるのか、本書では子どもの心理的発達とその多面的な支えのあり方について、包括的な展望が与えられる。読者にとって、自らの立脚点を見いだし、進むべき方向性を示す羅針盤となることは言うまでもない。
本書を子どものありのままの姿に目をやり、耳を傾けようとするすべての読者にお勧めしたい。
国立成育医療研究センター副院長 こころの診療部長
奥山 眞紀子 氏
子ども資料年鑑は子どもに関わる臨床家、研究者などにとっては欠かせない資料集である。専門分野以外の問題に関して、気になることはこの年鑑を見ればほとんどの統計を見ることが出来る安心感がある。子どものネット環境など時代にあった統計や調査も多く、現代の子どもを知る上でも重要な資料である。と、ここまではこれまでの本書の利用の仕方であった。
しかし、今回、書評を書くにあたり、全体に目を通してみると、面白い!! 短い割に読み応えがある巻頭特集、CDにある付録の情報など、はもちろん価値がある。それだけに留まらず、細かく見ていくと宝探しのように光るものが見つかる。なるほどと思わされるものが少なくない。「保育園の隠れ待機児童」や、「居所不明児」に関してもコラムとして載せられている。読みものとしての読み方もお勧めである。最後の名前ランキングのような微笑ましいもので心和んで本を閉じた。

もくじ
【巻頭特集】子どものメンタルヘルスを取り巻く現状と今後の可能性
「健やか親子21(第1次)」の4つの課題について展開!
- 子どもの心理的発達と各年代の課題と危機
- 子どもの成長・発達のための各年代の課題・危機を解説しながら、ひきこもり等にまつわる精神疾患など児童生徒の現状に触れる。
- 支援が必要な子どもへのケア
- 子ども虐待・子どもの貧困など、養育環境からの問題提起と、それらに対する行政支援や課題などを取り上げる。
- 家庭を支える諸機関(医療や教育)
- 親子関係に焦点を当てた諸機関(医療・教育機関)の介入の在り方を解説。発達障害とその医療体制の現状についても取り上げる。
成長とともに大きく揺れ動く子ども達の「こころ」。
その背景には、家庭・家族における子育ち環境、学校や習い事等における社会生活、時流の流れに伴う社会的変化・文化的変化など、さまざまな要因が存在し、それぞれが子ども達のパーソナリティの発達に大きな影響を及ぼします。
ひきこもりや不登校、いじめ、虐待、精神疾患等、子どものメンタルヘルスが社会問題となる中、その実情に焦点をあてながら、子ども達にどう向き合い、寄り添っていくべきか、多様な観点から解説します。
Ⅰ人口動態と子ども
1.日本の人口2.子ども人口
3.出生
4.死亡
5.人口移動
6.婚姻と離婚
1)婚姻
2)離婚
Ⅱ家族・家庭
1.家族構成と家族形態1)世帯の種類と規模
2)子どものいる世帯
2.少子化と子育てを取り巻く環境
1)ワーク・ライフ・バランス
2)女性の社会進出と結婚・出産・育児
3.社会の成熟と家庭を取り巻く経済環境
Ⅲ発育・発達
1.身体発育・発達1)幼稚園児・児童・生徒
2)肥満・痩身
3) 睡眠と発達
4) 発達障害
2.体力・運動能力
3.性
1)青少年の性行動・意識
2)性感染症(STD)・HIV・AIDS・中絶
Ⅳ保健・医療
1.出生2.死亡
3.死産
4.人工妊娠中絶
5.障害予防
6.妊婦・乳幼児保健
1)健康診査
2)訪問指導
3)地域母子保健活動
4)感染症と予防接種
7.学校保健
1)職員配置
2)疾病・異常等
8.子どもの心と身体
1)子どもの心
2)子どもの身体・疾病
3)医療給付等
9.子どもの事故
1)不慮の事故
2)交通事故
10.医療
1)不妊治療
2)医療の現状
11.諸外国の統計
Ⅴ栄養・食生活
1.乳幼児の栄養・食生活の実態1)栄養法・離乳
2)栄養素等・食品摂取状況
3)乳幼児の食
2.児童生徒の栄養・食生活の実態
1)栄養素等・食品摂取状況
2)子どもの食の実態と意識
3.学校給食
4.日本人の栄養・食生活の実態
1)栄養素等・食品摂取状況
2)外食・欠食
3)食の実態と食育
4)食料支出額
Ⅵ子どもと家族の福祉
1.所得保障1)生活保護
2)児童手当
3)児童扶養手当
4)特別児童扶養手当
2.地域福祉活動(ボランティア・共同募金)
3.ひとり親家庭・婦人相談の実態
1)ひとり親家庭
2)婦人相談・ ドメスティックバイオレンス
4.家庭児童相談
1)児童相談所・市町村
2)福祉事務所
3)民生委員(児童委員)
5.児童養護
1)養護問題
2)一時保護
6.子どもの障害
1)身体障害
2)知的障害
7.里親・養子・児童福祉施設
1)里親・養護
2)児童福祉施設
8.子ども虐待
Ⅶ 教育
1.学校教育1)学校教育総括
2)小学校
3)中学校
4)高等学校
5)中等教育学校
6)高等専門学校
7)短期大学・大学
8)高等教育の規模
9)特別支援学校
10)幼稚園
11)専修学校
12)各種学校
13)不就学・長期欠席
14)スクールカウンセラー・相談員
15)教育費 16)学校規模
2.学力問題
1)全国学力・学習状況調査
2)国際的な学力調査
3.教育改革
1)中高一貫教育
2)キャリア教育
3)特別支援教育
4.国際化社会と子どもの教育
1)在留日本人子女
2)帰国子女
3)在日外国人
5.教育制度の国際比較
Ⅷ保育・健全育成
1.保育所等1)設置数・入所児童数・待機児童数等
2)待機児童解消への施策
3)特別な保育制度
4)新たな動向
2.保育関連サービス
3.放課後児童対策
Ⅸ子どもの生活・文化・意識と行動
1.子どもの生活時間1)起床・就寝・睡眠ほか1日の生活時間
2)学習時間
3)メディア接触時間
2.子どもの生活
1)学習塾・習い事
2)こづかい
3)所有物
4)読書
3.子どもの文化財
1)出版物
2)舞台芸術
3)映像・メディア
4.意識と行動
1)学校生活
2)生活習慣・生活体験
3)メディア利用
4)親子・友達関係
5)自己意識・価値観など
6)進路と将来について
Ⅹ子どもの行動問題
1.非行の推移2.非行の動向
1)年齢層別
2)罪種別
3)男女別
4)学職別
5)再犯・共犯
6)薬物乱用
3.校内暴力
4.家庭内暴力
5.いじめと人権
6.出席停止
7.登校拒否・不登校
8.教育相談機関・窓口
9.子どもの家出
10.自殺
11.行動問題をもつ子ども
1)家庭裁判所
2)少年鑑別所
3)少年院
4)保護観察
12.子どもの被害
1)福祉犯(子どもの被害)
2)子どもの犯罪被害・性被害
Ⅺ子どもをめぐる生活環境
1.国民所得2.家計所得・消費等の動向
1)家計の収支
2)貯蓄
3.労働
1)労働力等
2)青少年の労働
3)ニート・フリーター・ひきこもり
4.生活・文化
1)休日・休暇
2)生活意識と人とのつながり
3)自殺
4)文化
5.運輸・通信
1)旅行
2)交通事故
3)通信
6.環境
1)住みよい環境づくり
2)医療施設
図・表 もくじ(2016年版)
2016年版の内容の一部を下記から閲覧できます。(PDF方式)データ閲覧にはAdobeAcrobatReaderが必要です。
特集 子どものメンタルヘルスを取り巻く現状と今後の可能性
Ⅰ 人口動態と子ども
Ⅱ 家族・家庭
Ⅲ 発育・発達
Ⅳ 保健・医療
Ⅴ 栄養・食生活
Ⅵ 子どもと家族の福祉
Ⅶ 教育
Ⅷ 保育・健全育成
Ⅸ 子どもの生活・文化・意識と行動
Ⅹ 子どもの行動問題
ⅩⅠ 子どもをめぐる生活環境
Ⅰ 人口動態と子ども
Ⅱ 家族・家庭
Ⅲ 発育・発達
Ⅳ 保健・医療
Ⅴ 栄養・食生活
Ⅵ 子どもと家族の福祉
Ⅶ 教育
Ⅷ 保育・健全育成
Ⅸ 子どもの生活・文化・意識と行動
Ⅹ 子どもの行動問題
ⅩⅠ 子どもをめぐる生活環境

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