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データ数約1000点の、子どもに関するデータベース
日本子ども資料年鑑2018
人口問題・子どもの貧困・生活習慣・いじめ・虐待・保育・医療・食・学力・メディア接触 等々
編集 | 社会福祉法人恩賜財団 母子愛育会 愛育研究所 |
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編集代表 | 中林正雄 母子愛育会 総合母子保健センター所長 |
発行 | KTC中央出版 |
頁数 | B5判400頁 |
巻頭特集 | 教室のようす〜子どもの身のまわりと先生〜 |
巻末資料 | 子ども年表(2016年11月~2017年10月) |
定価 | 11000円(本体価格10000円) |
送料 | 880円(税込/代金引換) [書店でのご予約、取り寄せ注文なら送料無料] |
付録CD-ROM付き
ご利用者の言葉より
東京都立小児総合医療センター副院長(児童思春期精神科)田中 哲 氏
この手の年鑑資料集を入手すると通常は、目次を一瞥して何かに使えそうな資料を探し出し、必要なときに活用するという使い方をしていた。今回、書評を依頼された機会に、全巻を読み通すという人生初の体験に挑んだ。その印象は、長編小説の読書体験にも似たもので、一つずつのデータに、時には歩みを止めてその背後にあるものに思いを寄せたり、こんなデータを集め続けた人がいることに驚いたりしながら、章の変わり目で編集委員の各氏による要領の良い要約で頭のモードを切り替えて読み進め、楽しみながら通読することができた。そこで見えてくるものは、数字が物語る現代を生きる子どもたちの生活の全体像である。
個人的には仕事柄、『IX.子どもの生活・文化・意識と行動』、『X.子どもの問題行動』そして『XI.子どもをめぐる生活環境』といった、子どもたちの生活上の関心や行動を直接扱った終盤の章にとりわけ気持ちをつよく惹かれた。そこで描かれる現代は、決してバランスの良い恒常性に達した姿ではなく、このままではどこに行き着くのだろうと案ずるほどに先鋭化した姿を見せる。例えば、非行で補導・検挙される子どもの数は、数十年単位で減少しているにもかかわらず、9歳以下に限ってみるとここ数年は不気味な微増を遂げている(X-2-2表)。校内暴力に関しても、小学校が中学校に追いつこうとしている(X-3-2表)。これらは年少児の激しい行動化に手を焼く、児童精神科に入院するの最近の子どもたちの傾向と、どこかでつながっているように見えるのである。
私たちはこうしたデータを共有することで、職種を越えて子どもたちについて共に考え、語り、子どもたちのために働いていくことができるだろう。
順天堂大学大学院医療看護学研究科・医療看護学部
髙橋 眞理 氏
毎年心待ちにしている「日本子ども資料 年鑑」の最新版2018が発刊された。今年で24巻目である。わが国の母子保健・子どもの家庭福祉の研究所として開設以来79年の歴史をもつ社会福祉法人恩賜財団母子愛育会愛育研究所編である。本書は、わが国の子どもの人口動態、家族・家庭、発達・発育、保健・医療、栄養・食生活、教育、行動問題、生活環境など11分野に関する官公庁、研究団体や民間企業が公表する幅広い最新データを、約1000点もの図表によって体系的に理解しやすく収録した統計資料集の決定版であり、母子保健をはじめとする子どもに携わるすべての人にとっての必携書である。
今年の巻頭特集は「児童福祉法等改正から見る社会的養護の今とこれから」であり、法改正のポイント、児童虐待発生予防や適切な対処などについて、第一線で活躍するエキスパートによって解説されており、今回の改正が「大人目線から子どもの目線へ」転換したことへの理解が深まる。
本書は、研究の引用文献や、教育での講義や研修会資料としてすぐに活用でき、日々とても役立っている。
また、付録CD-ROMは全頁がPDFで掲載されているため、タブレット等に入れ、どこでもいつでもその 内容が検索閲覧できる点は、大変便利である。 単なるデータベースの域を超えた、子どもを取り巻く課題を時代背景のもとに多様な観点から検討できる貴重な書として、子どもを支援するすべての人が手に取るべき一冊に推薦する。

もくじ
【巻頭特集】児童福祉法等改正から見る社会的養護の今とこれから
4つの改正ポイントについて展開!
- 児童福祉法の理念の明確化等
- 家庭養護の推進や、度を超すしつけ防止明記など大きな方針について。
- 児童虐待の発生予防
- 母子健康包括支援センターの設置や各関係機関の連携の強化など。
- 児童虐待発生時の迅速・的確な対応
- 東京23区の児童相談所設置、専門職や弁護士を配置し、法的支援を強化するなど。
- 被虐待児童への自立支援
- 児童相談所における里親委託の推進、大学生の自立援助ホームへの在籍の追加など。
平成28年6月に公布された「児童福祉法の一部を改正する法律」。全ての児童の健全育成のため、また、年々増加傾向をたどる児童虐待の対策強化のために、児童福祉法の理念の明確化や妊娠期〜子育て期までの切れ目ない支援の全国展開、児童相談所と里親委託の推進などの様々な措置が講じられます。子どもが児童福祉を受ける権利者として位置づけられている今回の改正は、まさに「大人の目線から子どもの目線へ」転換した法改正。質的に重要な改正となった児童福祉法を、解説とともに紐解きます。
Ⅰ人口動態と子ども
1.日本の人口2.子ども人口
3.出生
4.死亡
5.人口移動
6.婚姻と離婚
1)婚姻
2)離婚
Ⅱ家族・家庭
1.家族構成と家族形態1)世帯の種類と規模
2)子どものいる世帯
2.少子化と子育てを取り巻く環境
1)ワーク・ライフ・バランス
2)女性の社会進出と結婚・出産・育児
3.社会の成熟と家庭を取り巻く経済環境
Ⅲ発育・発達
1.身体発育・発達1)幼稚園児・児童・生徒
2)肥満・痩身
3) 睡眠と発達
4) 発達障害等 2.体力・運動能力
3.性
1)青少年の性行動・意識
2)性感染症(STD)・HIV・AIDS・中絶
Ⅳ保健・医療
1.出生2.死亡
3.死産
4.人工妊娠中絶
5.障害予防
6.妊婦・乳幼児保健
1)健康診査
2)訪問指導
3)地域母子保健活動
4)感染症と予防接種
7.学校保健
1)職員配置
2)疾病・異常等
8.子どもの心と身体
1)子どもの心
2)子どもの身体・疾病
3)医療給付等
9.子どもの事故
1)不慮の事故
2)交通事故
10.医療
1)不妊治療
2)医療の現状
11.諸外国の統計
Ⅴ栄養・食生活
1.乳幼児の栄養・食生活の実態1)栄養法・離乳
2)栄養素等・食品摂取状況
3)乳幼児の食
2.児童生徒の栄養・食生活の実態
1)栄養素等・食品摂取状況
2)子どもの食の実態と意識
3.学校給食
4.日本人の栄養・食生活の実態
1)栄養素等・食品摂取状況
2)外食・欠食
3)食の実態と食育
4)食料支出額
Ⅵ子どもと家族の福祉
1.所得保障1)生活保護
2)児童手当
3)児童扶養手当
4)特別児童扶養手当
2.地域福祉活動(ボランティア・共同募金)
3.ひとり親家庭・婦人相談の実態
1)ひとり親家庭
2)婦人相談・ ドメスティックバイオレンス
4.家庭児童相談
1)児童相談所・市町村
2)福祉事務所
3)民生委員(児童委員)
5.児童養護
1)養護問題
2)一時保護
6.子どもの障害
1)身体障害
2)知的障害
7.里親・養子・児童福祉施設
1)里親・養護
2)児童福祉施設
8.子ども虐待
Ⅶ 教育
1.学校教育1)学校教育総括
2)小学校
3)中学校
4)高等学校
5)中等教育学校
6)高等専門学校
7)短期大学・大学
8)高等教育の規模
9)特別支援学校・教育
10)幼稚園
11)専修学校
12)各種学校
13)不就学・長期欠席
14)スクールカウンセラー・相談員
15)教育費 16)学校規模
2.学力問題
1)全国学力・学習状況調査
2)国際的な学力調査
3.教育改革
1)中高一貫教育
2)キャリア教育
3)特別支援教育
4.国際化社会と子どもの教育
1)在留日本人子女
2)帰国子女
3)在日外国人
5.教育制度の国際比較
Ⅷ保育・健全育成
1.保育所等1)設置数・入所児童数・待機児童数等
2)待機児童解消への施策
3)特別な保育制度
4)新たな動向
2.保育関連サービス
3.放課後児童対策
Ⅸ子どもの生活・文化・意識と行動
1.子どもの生活時間1)起床・就寝・睡眠ほか1日の生活時間
2)学習時間
3)メディア接触時間
2.子どもの生活
1)学習塾・習い事
2)こづかい
3)所有物
4)読書
3.子どもの文化財
1)出版物
2)舞台芸術
3)映像・メディア
4.意識と行動
1)学校生活
2)生活習慣・生活体験
3)メディア利用
4)親子・友達関係
5)自己意識・価値観など
6)進路と将来について
Ⅹ子どもの行動問題
1.非行の推移2.非行の動向
1)年齢層別
2)罪種別
3)男女別
4)学職別
5)再犯・共犯
6)薬物乱用
3.校内暴力
4.家庭内暴力
5.いじめと人権
6.出席停止
7.登校拒否・不登校
8.教育相談機関・窓口
9.子どもの家出
10.自殺
11.行動問題をもつ子ども
1)家庭裁判所
2)少年鑑別所
3)少年院
4)保護観察
12.子どもの被害
1)福祉犯(子どもの被害)
2)子どもの犯罪被害・性被害
Ⅺ子どもをめぐる生活環境
1.国民所得2.家計所得・消費等の動向
1)家計の収支
2)貯蓄
3.労働
1)労働力等
2)青少年の労働
3)ニート・フリーター・ひきこもり
4.生活・文化
1)休日・休暇
2)生活意識と人とのつながり
3)自殺
4)文化
5.運輸・通信
1)旅行
2)交通事故
3)通信
6.環境
1)住みよい環境づくり
2)医療施設
図・表 もくじ(2018年版)
2018年版の内容の一部を下記から閲覧できます。(PDF方式)データ閲覧にはAdobeAcrobatReaderが必要です。
特集 児童福祉法等改正から見る社会的養護の今とこれから
Ⅰ 人口動態と子ども
Ⅱ 家族・家庭
Ⅲ 発育・発達
Ⅳ 保健・医療
Ⅴ 栄養・食生活
Ⅵ 子どもと家族の福祉
Ⅶ 教育
Ⅷ 保育・健全育成
Ⅸ 子どもの生活・文化・意識と行動
Ⅹ 子どもの行動問題
ⅩⅠ 子どもをめぐる生活環境
Ⅰ 人口動態と子ども
Ⅱ 家族・家庭
Ⅲ 発育・発達
Ⅳ 保健・医療
Ⅴ 栄養・食生活
Ⅵ 子どもと家族の福祉
Ⅶ 教育
Ⅷ 保育・健全育成
Ⅸ 子どもの生活・文化・意識と行動
Ⅹ 子どもの行動問題
ⅩⅠ 子どもをめぐる生活環境

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